しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年5月11日(土)

場外着弾の危険追及

穀田氏 陸自饗庭野演習場巡り

写真

(写真)質問する穀田恵二議員=8日、衆院外務委

 日本共産党の穀田恵二議員は8日の衆院外務委員会で、重大事故が繰り返し起きている陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)での実弾訓練や日米軍事演習の中止を求めました。

 穀田氏は、2015年以降4回もの場外着弾事故が起きているが、「人命を奪いかねない重大事故だ」と強調。饗庭野演習場が極めて狭く、陸自中部方面隊の長射程の実弾射撃訓練が集中し、過密訓練になっていると指摘し「事故は不回避的に起こっている」と追及しました。

 防衛省が住民説明会で「演習経費の関係で、やむなく饗庭野で演習を実施している」と回答したことに、住民が「防衛省は住民の命よりも金を優先するのか。実弾演習は止めてほしい」との怒りを示したと紹介。「防衛省はこの声にどう応えるのか」とただしました。鬼木誠防衛副大臣は「どのような文脈でなされた発言か分からない」などと開き直りました。

 穀田氏は、陸自とインド陸軍が昨年実施し日本国内初の共同訓練について「日米地位協定で認められる米軍以外の他国の軍隊が共同の軍事訓練を行える法的根拠はあるのか」と質問。上川陽子外相は「根拠はわが国の同意だ」と強弁しながら、法的根拠は示せませんでした。

 穀田氏は、日印軍事演習や今年予定されている日米共同訓練は、中国を仮想敵国とする戦争訓練そのもので、4月の日米首脳会談で位置づけられた「米軍・自衛隊の司令部機能の強化」「作戦及び能力のシームレスな統合」につながる実動訓練に他ならないと強調。「戦争準備のための日米共同訓練はきっぱり中止し、軍事同盟強化や大軍拡の道でなく、外交と対話による平和創出に徹するべきだ」と主張しました。


pageup