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2024年5月11日(土)

金権政治の根を絶て

井上議員 甘い自民対応批判

参院政治改革特委

写真

(写真)意見表明する井上哲士議員=10日、参院政治改革特委

 参院政治改革特別委員会が10日に開かれ、各党が意見表明しました。日本共産党の井上哲士議員は、自民党の裏金事件の全容を徹底解明するとともに、金権腐敗政治の根を絶つ根本的改革を実現するよう主張しました。

 井上氏は、自民党が真相解明に背を向け、甘い党内処分と「派閥解消」で幕引きをはかろうとしていることを厳しく批判。「証人喚問を行い、疑惑を徹底解明し、その責任を明らかにすることは国会の責務だ」と強調しました。

 そのうえで、井上氏は、「抜け穴」をつくって企業・団体献金を温存した30年前の「政治改革」の失敗を指摘。「その認識を土台とした改革が今、求められている」として▽裏金事件の温床にもなった企業・団体献金の全面禁止▽ブラックボックスとなっている政策活動費の廃止▽政治家の責任逃れを許さない仕組みの導入―を主張。加えて、「政党の運営資金の大半を政党助成金に依存する『官営政党』になることはカネへの感覚をまひさせ、腐敗政治をつくり出す根源の一つになっている」として、「政党助成金は廃止すべきだ」と述べました。

 また、自民、公明両党が合意した政治資金規正法改定に向けたとりまとめ案について、「肝心要の企業・団体献金の禁止には触れず、政策活動費も温存しつつ、その公開の中身も不明なものであり、およそ抜本的な政治改革には値しない」と批判しました。


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