2024年4月30日(火)
福島第1廃炉優先に
岩渕氏が柏崎刈羽再稼働批判
参院経産委
|
日本共産党の岩渕友議員は18日の参院経済産業委員会で、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に前のめりな政府の姿勢を批判し、東電福島第1原発の廃炉に集中すべきだと主張しました。
原発事故収束の最難関である高線量の核燃料デブリ(核燃料と炉内構造物が溶けて固まったもの)の取り出し方法について、国の小委員会は「充てん固化」という新たな工法を提案しています。セメント系材料などの充てん材を炉内などに流し込んでデブリごと固めてから削り出すというものです。
岩渕氏は、国の専門機関の理事長が技術的に困難だとコメントしていることや、市民シンクタンク「原子力市民委員会」が、仮に取り出せたとしても最終的な処分方法が不明で、急いで取り出す必要性はないと提言していることを指摘し「こうした意見にも耳を傾けて検討すべきだ」と主張。斎藤健経産相は国の従来の方針を繰り返すのみでした。
岩渕氏は、17日に東電柏崎刈羽原発で、核燃料制御棒に関連するブレーカーが落ちた事故があったと指摘。「再稼働などしている場合ではない。福島第1原発の廃炉に人員も予算も使うべきだ」と主張し、柏崎刈羽原発再稼働をやめるよう求めました。