2024年4月25日(木)
政府の非難は二重基準
穀田氏 報復連鎖の対応批判
衆院外務委
|
日本共産党の穀田恵二議員は24日の衆院外務委員会で、イスラエルとイランの報復攻撃の連鎖に関し、イランだけを非難する日本政府の姿勢を厳しく批判しました。
イランは、イスラエルが1日に行ったとされる在シリア・イラン大使館への攻撃の報復として、13~14日にイスラエルを攻撃。イスラエルは19日にイランを攻撃したと報じられています。
穀田氏は、報復連鎖の事態の発端はイスラエルの国際法違反の無法行為にあると指摘。また、パレスチナ・ガザ地区南部で、イスラエル軍が撤収した病院の敷地から300人以上の遺体が見つかったことにふれ「イスラエルによるジェノサイドの即時中止を求める」と強調しました。
その上で、主要7カ国(G7)外相会合が19日に採択した共同声明がイランの攻撃を「最も強い言葉で非難する」と表明する一方、イスラエルの攻撃については「全ての当事者に事態のエスカレートを防ぐよう強く求める」と述べるにとどめているとし「なぜ日本は共同声明に加わったのか」と質問。上川陽子外相は「全ての当事者に事態の鎮静化を求める中核的な部分は、わが国の政策と一致している」としましたが、事態の起点がイスラエルによる攻撃であることには言及しませんでした。
穀田氏は「事態が問題化した起点が恣意(しい)的ではないか。イスラエル寄りの米国と共同歩調を取り、イランだけを非難する日本政府の対応は他国からダブルスタンダード(二重基準)だと批判される」と指摘しました。