2024年4月11日(木)
自民裏金の追加聴取
政倫審発言と食い違い
山添議員が質問書
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日本共産党の山添拓議員は9日、自民党が5日の参院予算委員会理事懇談会に提出した裏金事件に関する安倍派幹部への追加聴取の結果報告に対する質問書を中西祐介自民党筆頭理事に提出し、回答を求めました。
自民党の追加聴取は、安倍派での裏金のキックバック(還流)について議論した2022年8月の会合に出席していた塩谷立、下村博文、西村康稔の各衆院議員、世耕弘成参院議員に対して行われたもの。報告書は、安倍派で中止する方針だった還流を継続することとなった経過を記しているだけで具体的な聴取内容を明らかにしていません。自民党は5日の同委理事懇談会で「知りたい点があれば書面で出してほしい」としていました。
山添氏は、報告書が22年4月に「還付をやめる方針を決めた」としているが、4氏がその理由をどう説明したのかと質問。22年8月の会合をめぐっても、塩谷氏が衆院政治倫理審査会で、同会合で還流が「継続になった」と述べているが、報告では「この日の会合では還付をやめる方針は変わらなかったというのが出席者の認識」だとするなど食い違いがあるとして、塩谷氏が聴取にどう述べたかをただしています。
また、「結果的には、現金での還付が継続された」としているが、4氏がその事実をいつ知り、どう対応したのかも質問。岸田文雄首相が森喜朗元首相に行った裏金事件に関する聞き取り調査の内容や森氏の回答についても明らかにするよう求めました。