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2024年4月4日(木)

強制出向 自民介入か

奈良教育大学付属小 宮本岳志氏が追及

衆院文科委

写真

(写真)質問する宮本岳志議員=3日、衆院文科委

 教員の強制出向が問題になっている奈良教育大学付属小学校をめぐり、自民党の文部科学部会で同校の人事に介入する発言が出ていた疑いが3日、衆院文部科学委員会での日本共産党の宮本岳志衆院議員の質疑で明らかとなりました。

 宮本議員は同大学の三木達行副学長(当時)が説明している録音を入手したと述べ、そこで自民党の文科部会で議案となり、「(同小の)人事をどう考えているのか質問が出た」「政府として回答が必要」と説明していることを明らかにしました。また「相当の意見や批判が出た」としています。

 自民党部会は1月30日に開かれ、望月禎総合教育政策局長は部会への出席を認めました。宮本議員は、自民党の赤池誠章参院議員がブログで「文科省の指導のもと、…教員の懲罰を検討」と書いていることを示し、「自民党に批判され、全員出向を大学に求めたのか」と追及しました。

 望月局長は、「『全員かえろ』と言った事実はない」としたうえで、昨年12月に大学と打ち合わせをした事実を認めました。宮本議員は、国と大学との面談記録をすべて提出するよう求めました。

 宮本議員は、付属小の教育課程についての昨年9月の大学の中間報告では小学3年と4年の理科の内容を関連づけて教えることについて「少しでもわかるようになる工夫」としていたと紹介。同じ箇所が文科省の指導後に大学が出した報告書で「不適切(年次違い)」と変わっていると指摘しました。「子どもがわかるようにする工夫を、指導要領に書かれている通りかどうかだけで『不適切』と判断するのはおかしい」と追及し、しゃくし定規な運用を改めるよう求めました。


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