2024年4月4日(木)
親の都合だけでいいか
こども誰でも通園制度 高橋氏が批判
衆院特別委
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日本共産党の高橋千鶴子議員は3日の衆院地域・こども・デジタル特別委員会で、新たに創設される「こども誰でも通園制度」と現行の一時預かり保育との違いをただしました。加藤鮎子こども政策担当相は「保護者のために預けるのではなく、子どもの育ちを応援する」などと答弁しました。
同制度は保育所等に通っていない3歳未満児を対象に、保護者の就労を要件とせず、一定の時間内で利用できる仕組み。高橋氏は、スマホアプリで予約すれば、全国どこでも市町村が認定した保育施設に預けられるとして、「リゾート地やショッピングセンターでも、行った先に施設があれば利用できる。親の都合ではなくて何なのか」と批判しました。
こども家庭庁の藤原朋子成育局長は「できるだけ利便性を高めたシステムを構築する」と答弁。高橋氏は「簡単に予約できる。CMでやっている美容院の予約システムと同じだ。それでいいのか」と疑問を投げかけました。
高橋氏が現行の教育・保育給付の対象外の施設でも認められるものだと指摘すると、藤原局長は「地域子育て支援拠点なども給付の対象だ」「(施設は)現行の一時預かり事業の基準としている」と答弁。高橋氏は「親の都合に走ってしまうことになってはならない」とくぎを刺しました。
さらに、高橋氏は、職員の処遇改善と配置基準の改正を急ぐよう要求しました。