2024年3月30日(土)
大阪万博 イスラエル参加再検討を
山添氏、二重基準を批判
参院外防委
日本共産党の山添拓議員は29日の参院外交防衛委員会で、パレスチナ・ガザに無差別攻撃を続けるイスラエルの2025年大阪・関西万博参加を再検討するよう求めました。
山添氏がイスラエルの攻撃について、国際人道法の「均衡性の原則」(注)を満たしているかただしたのに対し、上川陽子外相は「イスラエルの行動が国際法と完全に整合的であるとの法的評価を行っていない」と答弁。山添氏は「国際人道法違反がないとは断言できない」と指摘しました。
山添氏は、昨年11月にロシアが万博参加取りやめを表明した際、松野博一官房長官(当時)がロシアによるウクライナ侵略が万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に相いれないと述べたことにふれ、「相いれない」の意味を問いました。
上月良祐内閣府副大臣は「国際法の深刻な違反だ」と答弁。山添氏がイスラエルの行動が万博テーマと相いれるのかただすと、「ロシアの行動と同列に扱うことは適当ではない」と弁明しました。
山添氏は「ロシアは相いれず、イスラエルを容認するのはダブルスタンダード(二重基準)だ」と批判。「万博は中止すべきだが、参加国への姿勢は他の参加国に対するメッセージにもなる。態度を改めるべきだ」と要求しました。
注=軍事攻撃で「文民に生じうる影響が、予想される軍事的利益と比べて過大なものでない」(赤十字国際委員会『国際人道法のいろは』)こと。