2024年3月29日(金)
大学の学業中断 防げ
吉良議員、修学支援「要件」巡り
参院文科委
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日本共産党の吉良よし子議員は、22日の文教科学委員会で大学の修学支援新制度の打ち切りにより学業の継続ができなくなる事態をなくすよう求めました。
修学支援新制度では相対評価による下位4分の1などの基準が成績要件として定められています。吉良氏の質問に文部科学省は毎年1万8千人の学生が支援を打ち切られていると答弁しました。
今後、修学支援新制度の理工農系学部や多子世帯への支援拡充に伴い、要件の見直しが検討されています。吉良氏は、財務省などが厳格化を求めていることを指摘し、「より厳格化するのか」をただしました。文科省の池田貴城高等教育局長は「有識者会議で検討する」と述べるにとどまり、否定できませんでした。
吉良氏は、要件の見直しは相対評価による成績要件の撤廃こそ必要だと質問。盛山正仁文科相は「支援が公費で賄われていることを踏まえ要件は必要」と強弁。吉良氏は、他の人を蹴落としても上に行けと言うような要件では学生支援にならないと強調しました。