2024年3月24日(日)
住民合意の要件化を
再エネ地域トラブルに岩渕氏
参院経産委
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日本共産党の岩渕友議員は22日の参院経済産業委員会で、無許可の山林開発による太陽光発電など、地域住民が懸念する再生可能エネルギー事業への厳格な対応を求めました。
岩渕氏は、経産省が把握する再エネに関わる地域トラブルのうち9割以上が太陽光発電で、直近の11年間で林地開発の許可は1900件以上、約1万7千ヘクタールにのぼり、無許可の林地開発が2022年度に17件も確認されていると指摘。「こうした実態について把握していたのか」とただしました。斎藤健経済産業相は「把握していた。必要な措置を検討している」と説明しました。
岩渕氏は、宮城県丸森町で計画中のメガソーラー事業をめぐり、21年5月の国会質問で「贈賄で逮捕者を出すような事業はFIT(固定価格買取制度)認定を取り消すべきだ」と追及して以降、事業者への処分は行われておらず、地元住民が「厳格な処分がなければ住民の生命や生活環境が侵害されかねない」と訴えていると追及。経産省は「昨年のFIT法改正で事業規律を強化し、計画中の事業に対しても必要な処分は行う」とし、斎藤経産相は「地域との共生をはかることは重要」としながら、丸森町内の事業については答弁を避けました。
岩渕氏は「住民合意をFIT認定要件とし義務化すべきだ」と強く求めました。