2024年3月16日(土)
「歳出改革」で浮いた財源
軍事に回すため少子化対策に使えぬ
高橋氏追及に政府
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「歳出改革」で浮いた財源を、国の存続にかかわる少子化対策に使わないのは、「防衛力強化のための財源」だからだ―。少子化・子育て支援を議論する「衆院地域・こども・デジタル特別委員会」(13日)での政府答弁が波紋を広げています。追及した日本共産党の高橋千鶴子議員も「驚きの答弁だ」と怒りをあらわにしました。
高橋氏は、「国の存続そのものに関わる」(全世代型社会保障構築会議報告書)少子化対策の財源を「社会保障改革」の枠内だけで確保する理由をただしました。竹林悟史内閣審議官は、社会保障費以外の「歳出改革」で生じる財源は「防衛力強化のための財源」だと答弁。大軍拡の一方で少子化対策の名による社会保障削減を露骨に合理化しました。
高橋氏は「岸田(文雄)総理は“国を守ることと子どもを守ることは同じだ”といいながら、殺傷能力のある武器の輸出など『攻撃』にシフトする一方で、国立病院機構の積立金の流用などで社会保障も傷つけている」と厳しく批判しました。