2024年3月3日(日)
「改めて徹底調査を」
麻生派裏金報道受け 宮本徹氏要求
衆院予算委
日本共産党の宮本徹議員は2日の衆院予算委員会で、自民党派閥のパーティー収入をめぐる裏金事件で新たに麻生派で元万博担当相の井上信治衆院議員が派閥の政治資金パーティーのキックバックを政治資金収支報告書に記載せず裏金にしていたとスクープした「赤旗」日曜版報道(3日付)を示し、自民党全議員を対象に改めて徹底調査するよう求めました。
井上氏は2018年の収支報告書に派閥からのキックバック458万円を記載していませんでしたが、18年以降の5年間についての自民党の「全議員調査」で収支報告書への「不記載」等があったのは、安倍派と二階派の議員だけで、井上氏の名はありません。
宮本氏は「井上議員は『全議員調査』にうその報告をしていたことになる」と指摘し、麻生派も含む徹底調査を要求。岸田文雄首相は「党のアンケートとの食い違いについては、党として確認する」と応じました。
宮本氏は、麻生派では18年以降、派閥から所属議員への寄付が毎年収支報告書に記載されるようになったが、17年以前はそのような記載がないと指摘。「17年以前に麻生派で裏金づくりが行われていた疑念がわく」と強調し、自民党として18年以降の5年間に限定せず、過去にさかのぼって調査するよう迫りました。
岸田首相は、資料が存在しないなどとして「5年は合理的だ」と言い逃れを図りました。
宮本氏は「真相究明に後ろ向きなのは、これ以上事態が明るみに出るのを避けようとしているとしか思えない」と批判しました。