2024年3月2日(土)
安倍派幹部 全容解明に背
政倫審で塩川氏追及 「一切関与ない」
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自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、衆院政治倫理審査会が1日に開かれました。午前は安倍派事務総長だった西村康稔前経済産業相と松野博一前官房長官が、午後は安倍派の座長を務めた塩谷立・元総務会長と同派事務総長だった高木毅前国対委員長が出席。日本共産党の塩川鉄也議員は、安倍派の裏金づくりについて「組織ぐるみの違法行為だ」と追及し、西村、松野両氏は「一切関与していない」と全容解明に背を向けました。
西村氏は冒頭の弁明で、「歴代会長と事務局長との間で長年慣行的に扱ってきた」と発言。塩川氏は、派閥として森喜朗元会長や事務局長に事実関係を確認すべきだと追及しました。西村氏は拒否しました。
一方、松野氏は派閥パーティーでの裏金づくりについて、ノルマと「還付」のシステムを初当選時に認知したと説明。塩川氏は「20年以上にわたって行われていたことになる」として森氏らに確認するよう迫りましたが、松野氏も拒否しました。塩川氏は森氏や事務局長に国会で説明してもらうことが必要だと主張しました。
塩川氏は、2022年5月の派閥パーティーについて、当時の安倍晋三会長が還付をやめようと話し、幹部の間で還付を行わないと確認したことを取り上げ、還付をやめた理由を質問。西村氏は「現金での還付は不透明で疑念が生じかねない」と答えました。塩川氏は「違法行為という認識はなかったのか」と問いましたが、西村氏は「適法か違法かといった議論も行っていない」と答弁。塩川氏は「とても信じられない。組織的な違法行為が行われていたのではないかが厳しく問われる」と批判しました。