2024年2月25日(日)
核燃料再処理やめて
参考人質疑 岩渕氏が質問
参院外交・安保調査会
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参院外交・安全保障調査会は21日、核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉開始への取り組みと課題について参考人質疑を行い、日本共産党からは岩渕友議員が質問しました。
FMCTは、核兵器の原料となる高濃縮ウランやプルトニウムなどの生産を禁止するものですが、1993年の国連総会で同条約制定の多国間交渉開始が議決されたものの、現在でも交渉開始のめどはたっていません。
岩渕氏は、核兵器禁止条約が発効し、核兵器の禁止が世界の流れとなるもとでのFMCTの意義について質問しました。
非政府組織(NGO)ピースボートの川崎哲共同代表は、核兵器廃絶を目指すうえでの重要な各論の一つだと答えました。
また岩渕氏は、日本政府がFMCTの早期発効に貢献するとしながら、「核の平和利用」だとして使用済み核燃料の再処理に固執しているのは矛盾していると指摘しました。
川崎氏は「日本政府は2018年にこれ以上プルトニウムを増やさないことを明確にした。青森県六ケ所村での再処理事業は中止するしかない」とし、「これ以上増やさないということが、世界に対する姿勢としても重要」と主張しました。