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2024年2月23日(金)

馬毛島基地

住民生活と自然壊す

田村貴昭氏 「ただちに建設中止を」

衆院予算委

 日本共産党の田村貴昭議員は22日の衆院予算委員会で、馬毛島(鹿児島県西之表市)で急ピッチに進む自衛隊基地建設が、種子島の住民生活や、馬毛島の自然環境を破壊していると告発し、「無謀な基地建設は中止すべきだ」と迫りました。


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(写真)質問する田村貴昭議員=22日、衆院予算委

 基地建設は昨年1月に始まり、現在、人口約2・6万人の種子島に工事関係者が1800人、馬毛島には1080人も押し寄せています。

 田村氏は、作業員の仮設住宅建設によって地価や家賃が高騰し、アパートを退去させられた人が市営住宅へ転居し、宿泊施設のひっ迫で「観光の灯が消えかねない」などの声が上がっていると指摘。サトウキビ農家や漁業従事者も給料の高い基地工事に流れ、支え手がいなくなっており、「島の生活や基幹産業を壊している。これでも建設を強行するのか」と迫りました。

 木原稔防衛相は「地元からの意見に可能な限り対応する」と答弁。田村氏は「可能な限りの対策ではダメだ。島の生業(なりわい)を脅かしており、暴挙としか言いようがない」と批判しました。

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 また田村氏は、基地建設で変ぼうした馬毛島の写真を提示。環境省が「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定しているマゲシカの生育環境が激変しており、長年研究している立澤史郎北海道大教授が「本来、エサの多い森林部にいるメスが海岸におり、理想的な構造が壊れている」と指摘していると紹介し、工事後の生息数についてただしました。

 木原防衛相は「適切に調査、予測している」と述べるも具体的な数字は示さず、伊藤信太郎環境相は「生息状況は把握してない。防衛省で環境配慮がされる」と述べるのみでした。田村氏は「工事開始から1年たってもまともに調査せず、あまりに無責任だ」と厳しく批判しました。


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