2024年2月17日(土)
官房長官「ノルマ200万円」
塩川氏、裏金全容解明迫る
衆院内閣委
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日本共産党の塩川鉄也議員は16日、衆院内閣委員会で政治資金パーティー裏金事件をめぐる自民党の聞き取り調査報告は「極めて不十分だ」として全容解明を迫りました。
塩川氏は、岸田派のパーティー券の販売ノルマはいくらかと追及。林芳正官房長官(岸田派元座長)は「私の場合はパーティー券100枚(200万円)だった」と答え、若手議員のノルマについても「閣僚経験等でいろんな目標があったが、私より低かった」と明らかにしました。
岸田派では2018~20年の3年間で計3059万円の収入不記載により、元会計責任者が略式起訴されています。この間、岸田文雄首相は塩川氏の質問に、不記載額の内訳として、18年1322万円、19年841万円、20年896万円だと答えています。
岸田派が1月に訂正した20年の収支報告書では、前年繰越額を1605万円増額させていますが、18、19両年の不記載額計2163万円とは500万円以上の差があります。
塩川氏が不記載のパーティー収入の内訳をただすと、林官房長官は、18年764万円、19年841万円、20年896万円だと答弁。18年の差額については「寄付の取り消しが558万円あった」と初めて明らかにしました。
塩川氏は続けて、安倍派についてもノルマや裏金づくりの実態を問いましたが、答弁に立った安倍派所属の政務官3人は「内部事務に関わることだ」と繰り返し、口裏を合わせたように全く答えず、1人は自民党調査について「特段感想はない」などと述べました。塩川氏は「全容解明の姿勢に立っていない。国民の不信は拡大するだけだ」と批判しました。