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2024年2月14日(水)

靖国参拝に「実施計画」

陸自の「部隊参拝」は明白

衆院予算委 穀田氏、通達違反を追及

 日本共産党の穀田恵二議員は13日の衆院予算委員会で、陸上自衛隊の小林弘樹陸幕副長ら幹部が靖国神社に集団参拝した問題(本紙1月10日付既報)を追及しました。防衛省が提出した靖国参拝の「実施計画」をもとに「私的参拝だった」とする同省のごまかしをただしました。


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(写真)質問する穀田恵二議員=13日、衆院予算委

 この問題をめぐっては、防衛省が本紙報道を受けて、宗教施設への部隊参拝を禁じた1974年の事務次官通達に違反する疑いがあるとして、木原稔防衛相の指示で調査していました。ところが同省は先月26日、参拝はこの通達に「違反していない私的参拝だった」とする調査結果を公表しました。

 穀田氏が示したのは、「令和6年の年頭航空安全祈願の実施計画について」と題する文書で、昨年11月に陸上幕僚長に報告したものです。

 文書には靖国参拝が「例年」行われており、参拝の目的が「航空事故調査委員会として(中略)航空事故・不安全事項等の絶無に向けた意識を高揚させる」ためとしています。

 「実施計画」の本文では、「勤務員は、0740に到着殿前に集合完了」「全般配置図」に従って小林副長ら幹部の案内や誘導を行うことなどが事細かに定められていました。

 穀田氏は「こんな『実施計画』を作成し、一斉に行動した事実をみれば、事務次官通達で禁じた『部隊参拝』に他ならない」と迫りました。

 木原氏は「案内は41名に行い、19名が不参加の意思表示をした。参加者はおのおのの自由意思に基づく私的参拝だ」と繰り返しました。

 これに穀田氏は「自衛隊は当時、能登半島地震の対応で『非常勤務態勢』を発令していた。19名の不参加はそのためだ。小林副長ら幹部は非常事態の最中にもかかわらず参拝を行った。震災対応より参拝を優先させたということだ」と厳しく批判しました。

 穀田氏は、一部報道によれば「実施計画」は陸幕の「装備計画部」が関与して作成されたと報じられていると指摘。ところが、防衛省が提出した文書では作成部署が記されていると思われる箇所が黒塗りされていると強調。「黒塗り箇所に装備計画部といった部署名が記されていれば、参拝が組織として行われた部隊参拝だったことになる」と述べ、黒塗り箇所の開示を強く要求しました。

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(写真)防衛省が穀田恵二衆院議員に提出した陸自の靖国神社集団参拝に関する文書。陸上幕僚長らへ「事前呈覧」に回した文書(左)と「実施計画」の文書。黒塗り部分が複数箇所あります


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