2020年8月13日(木)
2020米大統領選
民主党 副大統領候補にハリス氏
米国史上初の黒人女性
【ワシントン=遠藤誠二】今年秋に行われる米大統領選の民主党候補指名を確実にしたバイデン候補(前副大統領)は11日、カマラ・ハリス上院議員(55)を副大統領候補に選んだと発表しました。黒人女性として米国史上初めてのことです。バイデン候補は、副大統領候補に女性を選出することを公約に掲げていました。
バイデン氏は11日、「恐れを知らない闘士であるハリス氏を副大統領候補に選んだ」「彼女が選挙戦のパートナーにいることを誇りに思う」とツイッターに投稿。ハリス氏は「とても光栄なこと。バイデン氏は国民を団結させることができる」とツイートしました。
ハリス上院議員は、カリフォルニア州オークランド出身。サンフランシスコ地方検事、同州司法長官を経て、2016年から上院議員(同州選出)を務めています。父親はジャマイカから、母親がインドからの移民です。
昨年の民主党大統領選指名争いに出馬。一時、支持率が2位になりましたが、その後伸びずに12月、撤退を表明。今年3月にはバイデン氏支持にまわりました。指名争いの討論会では、過去の人種差別をめぐる姿勢でバイデン氏を痛烈に批判したこともあります。
バイデン氏は現在、77歳と高齢なことから、今回の大統領選で勝利したとしても24年の選挙に出馬するかどうかは不透明。いずれにせよ、ハリス氏が有力な大統領候補となります。
共和党現職のトランプ大統領、ペンス副大統領両候補とも白人男性であることから、バイデン・ハリスの両候補は、黒人を含めたマイノリティー票、女性票をより多く獲得すると期待されています。ハリス氏はまた、性的マイノリティー(LGBT)保護、最低賃金時給15ドル(約1600円)実現、教員の給与引き上げ―など進歩的な政策・姿勢を提示してきました。