2020年1月27日(月)
全米各地で反戦デモ
「イランで惨劇繰り返すな」
国外あわせ200カ所が同時行動
【ワシントン=池田晋】全米各地で25日、再び反戦デモが行われました。米国とイランの当面の軍事衝突は避けられたものの、戦争につながる危険な対立が続いていると訴えました。主催者発表によると、米国内だけで100カ所以上、カナダやドイツなど米国以外の同時行動をあわせると200カ所以上にのぼりました。
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米首都ワシントンでは、数百人がホワイトハウス前で集会を開いた後、「正義がなければ平和もない! 米軍は中東から撤退を!」と唱和しながら、市内を行進しました。
女性反戦団体コード・ピンクのメディア・ベンジャミンさんは、イランを訪問した経験から、米国の独自制裁がいかにイラン市民を苦しめているかが分かったと語り、「制裁も経済戦争の一つの形態だ」と指摘。当面の衝突を免れたこの間に、戦争・制裁反対の運動をさらに広げようと呼び掛けました。
「全米イラン系アメリカ人評議会(NIAC)」のドンナ・ファバードさん(27)は、米イラン間の緊張激化以来、査証(ビザ)をもつイラン人留学生が入国拒否や強制送還されたり、イラン系米国人が「潜在的脅威」として当局からの監視対象になったりしていると訴えました。
高校生のアンナ・キャンベルレイドヘッドさん(17)は、「イラク戦争のような惨劇を、イランでまた繰り返すべきでない」と話しました。