2018年2月24日(土)
日印原子力協定 参考人から懸念
武田参院議員に
参院国際経済・外交調査会は21日、日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)関係や日ロ関係などについての参考人質疑が行われ、日本共産党の武田良介議員が質問しました。
岐阜女子大南アジア研究センターの福永正明客員教授は、インドが1月に行った長距離ミサイル実験が“成功”し、中国を射程距離に入れたとされている問題についてメディアがあまり報じないのは、インドへの特別扱いであり、中国をけん制する国際社会がインドを重要視し後押ししているからだとの見解を示しました。
武田議員は、日印がどのような関係を築くかは、いまが重要な局面だとして、日印原子力協定などについて質問。福永氏は、「インドがNPT(核不拡散条約)に入らないまま(日本が)こういう条約を締結したことは非常に残念だ」として、インドがNPTや包括的核実験禁止条約(CTBT)に入り、全面的な査察を受ける方向に結びつけてほしかったと述べました。