2007年10月2日(火)「しんぶん赤旗」
BSE
全頭検査の継続を
食健連・農民連 厚労省と交渉
全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)と農民連は一日、BSE(牛海綿状脳症)全頭検査を継続し、危険なアメリカ産牛肉の輸入条件を緩和しないよう厚生労働省に申し入れました。
厚労省が、生後二十カ月以下の牛のBSE検査の予算を打ちきる方針を示したことに対して、都道府県では全頭検査を継続する意向を示す自治体が増えています。
申し入れでは、厚労省が都道府県に独自の二十カ月以下のBSE検査をやめるよう通達を出したことを批判。「食品の偽装問題で国民の関心が高いのに、通達を出したこと自体がおかしい。検査をやめると流通段階で証明を求められるなど消費者や流通は混乱する。その責任を厚労省はとれるのか」と迫り、全頭検査の継続を求めました。
この通達について厚労省の担当者は「県独自検査をやめさせることはできない。自治体に強制や干渉、報復的なことはしない」と答えました。
全国食健連の坂口正明事務局長や佐々木健三農民連前会長らは、米国内で肉骨粉をエサとして流通させていることやBSE検査が一部となっていることを指摘し、「危険性が少しでもあるものは輸入すべきでない。国民の命を守る姿勢をとるべきだ」と求めました。
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