2007年6月22日(金)「しんぶん赤旗」

米産牛肉

なしくずし輸入反対

4野党共同集会でアピール


 安倍内閣が米国産牛肉の輸入条件緩和にむけた日米協議に入ろうとしていることにたいし、民主党、日本共産党、社会民主党、国民新党の四野党共同の「なしくずしの輸入に反対する国民集会」が二十一日夕、東京都千代田区の衆院第二議員会館で開かれました。国会議員、消費者団体や生産者代表ら約百十人が参加し、月齢条件の緩和や全頭検査の補助金廃止の反対を訴える「アピール」を採択しました。

 アピールは「米国内のBSE対策は、牛の特定危険部位が入りまくった肉骨粉が焼却処分されないばかりか牛以外の家畜の飼料に利用されている」などの問題点をあげ、日本と比べても安全性はきわめて低いと指摘。安易に日米交渉に入ることに「断固反対する」と訴えています。

 紙智子参院議員の司会ですすめられた集会では、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員や民主党、社民党の議員があいさつ。

 高橋議員は「BSE問題は、食の安全・安心に責任を負う国の姿勢の試金石になっている」と、輸入対象牛の月齢を三十カ月齢まで引き上げることは認められないと訴えました。

 食品安全委員会プリオン専門調査会の元委員の品川森一帯広畜産大学名誉教授が講演し、全頭検査継続の重要性を強調しました。



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