福岡県西方沖地震

被害把握に遅れ/調査と支援急いで

仁比議員質問


 「阪神淡路大震災以来、積み重ねられた被災者支援を必ずやりきってほしい」。日本共産党の仁比聡平議員は二十五日の参院災害対策特別委員会で、福岡県西方沖地震の被災者の要求をもとに迅速な復旧・復興を求めました。

 このなかで村田吉隆防災担当相は、避難した玄界島の島民の仮設住宅建設について「コミュニティーを守る上で、島民の自主的判断を尊重したい。可能な限り被災者の便宜をはかりたい」とのべました。

 仁比氏は、甚大な被害を受けた玄界島の被害状況が内閣府の災害報で伝えられているが、玄界島以外でも大きな住宅被害があるにもかかわらず、災害報に反映されていないと指摘。福岡・西区で百二十軒の家屋が全半壊していると報道されたり、自らの現地調査でも同博多区で二階建ての屋根が完全に崩落した木造家屋の被災者に会ったにもかかわらず、内閣府の二十五日午前九時半現在の災害報を見ても、玄界島以外は全半壊の家屋はゼロになっていると強調しました。

 また、集中するマンションの住居に多数の被害が出ていることを紹介し、国の責任で、早急に被害状況の把握をするよう求めました。村田防災担当相および林省吾消防庁長官は「被害の把握は被災者支援をする上で、重要な基準。正確に状況を把握し、被災者の立場にたった適切な対応をしたい」との考えを示しました。 

(「しんぶん赤旗」2005年3月26日)



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