2006年12月31日(日)「しんぶん赤旗」

大型事業無駄遣い・金持ち減税

借金増 蛇口開きっ放し

TBS系

小池政策委員長、番組で発言


 日本共産党の小池晃政策委員長は、二十九日放映のテレビ朝日系番組「上田晋也の日本の宿題」、三十日放映のTBS系番組「サタデーずばッと」にそれぞれ出演し、二〇〇六年のニュースをテーマに与野党の国会議員と議論しました。


 「サタデーずばッと」では、巨額の負債をかかえて財政再建団体になった北海道夕張市で「再建のために市民の負担増は仕方がないか」という問いに、自民党の三氏は「イエス」と回答。「ノー」と答えた小池氏は「住民へのしわ寄せは許されない。国がエネルギー政策を転換して炭坑閉鎖のツケを夕張市に押しつけたのが借金の始まりで、最後の引き金を引いたのは、財政規模が二百億円足らずの市で、二十億円も地方交付税を減らしたことだ。原因をつくったのは国であり、与党のみなさんが“市民の負担は当然だ”などという資格はない」と批判しました。

 国の借金(国債と借入金)が増えつづけている問題で、小池氏は「借金を増やす二つの蛇口が開きっぱなしになっている。ダムなど大型公共事業の無駄遣いと、大金持ちや巨大企業の減税で、ここを見直すべきだ」と指摘。司会のみのもんた氏も「大銀行が数年間にわたって法人税を払っていない? あらーっと思いましたね」と応じました。

 「二〇〇七年はこうなる 私の政界大予言」では、小池氏は「安倍首相早期退陣。石原都知事引退」と記入。「いま町を歩いていると、年を越せるのか、生きていけないんじゃないかという人が多い。安倍政権への審判を下すためがんばりたい」と述べました。

いじめ自殺で教師締め付け

文科省の対応批判

テレ朝系

 「上田晋也の日本の宿題」では、いじめ問題をめぐって自民党の平沢勝栄衆院議員、舛添要一参院議員らが「一番悪いのはいじめた生徒。悪ガキを厳罰に処すべきだ」などと主張しました。

 これに対し小池氏は、「政府と文部科学省によって、教育委員会も学校も子どもを見ないで上ばかり見るような構造がつくられてきたことが土台にある」と指摘。「いじめ自殺の『数値目標』まで出させて、学校が教師の締め付けをやっていた」と文科省の対応を批判しました。

 いじめの相談を受けた教師はどうすべきかについて小池氏が、「徹底的に、いじめを受けた生徒の立場に立つことをその生徒に伝えることが重要だ」と述べると、司会者も「小池さんの言っていることはわかる」と発言しました。

 また、北朝鮮のミサイル発射や核実験の強行についてどう対処するかについて小池氏は、「関係諸国が一致してことにあたることが最も効果的だ」とのべ、各国が一致して北朝鮮への批判を強めたことの重要性を指摘しました。


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