2006年12月15日(金)「しんぶん赤旗」
改憲手続き法案
「憲法記念日までに」
民主・枝野氏 法案成立に「期待」
自民・公明の与党と民主党は十四日の衆院憲法調査特別委員会で、改憲手続き法案の共同修正合意に向けたそれぞれの修正論議の到達点を報告しました。民主党の枝野幸男議員が「できれば五月三日の憲法記念日には国民投票法が国会で成立していることを期待する」とのべるなど、双方とも来年の通常国会で法案の成立を目指す姿勢を示しました。
「与党原案と修正案との要綱対比表」と「民主党原案と修正案との要綱対比表」が配られ、自民党の船田元議員と民主党の枝野氏がそれぞれ原案の修正点を説明。投票年齢を「原則十八歳以上」とし、改憲案の承認基準を「投票総数の過半数」とするなどの点で与党が民主党案に歩み寄る一方、国民投票運動での公務員や教員の「地位利用」を禁じるとともに買収や利害誘導罪などの罰則をおくことについて民主党が与党案に歩み寄りを明確にしました。
船田氏は「修正部分の隔たりはあとわずか。次期通常国会において衆議院で議決され、参院においても結論がいただけるよう期待する」と発言しました。