2006年11月28日(火)「しんぶん赤旗」
政党の倫理問われる
自民党復党問題で市田氏
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日本共産党の市田忠義書記局長は二十七日、国会内で記者会見し、郵政民営化に反対して自民党を離党した無所属議員の復党問題について記者団に問われ、「自民党内の話だから、私からとやかくいう性格の問題ではない」とのべた上で、「国民からみれば、参院選で勝つためなら、“なんでもあり”の党だと思う人もかなりいるだろう」とのべました。
市田氏は、「昨年の衆院選で自民党は、郵政民営化の是非を最大の争点に掲げ、有権者は公約をみて投票した。その投票行動を自民党としてどう尊重するかという意味では、政党にとっての倫理とはなにかが問われる」とのべました。
「防衛省」法案徹底的審議を
また、市田氏は、「防衛省」法案をめぐり、民主党が条件付き賛成の方向で党内の意見集約をめざすとしている点と、国会内での野党間の連携との関係を記者団に問われ、「国会内での野党間の連携とは、一致点で力を合わせるということだ。防衛庁の省“昇格”問題で、民主党は別の考えをもつと伝えられているが、そういう場合に一致して行動できないのは当然だ。この問題で、もともと野党間の協力関係があったわけではない」とのべました。
市田氏は、「防衛省」法案について、「自衛隊の海外での行動を本来任務に“格上げ”する法案であり、日本防衛が中心的な任務だといってきた従来の政府の見解をも超えるものだ」と指摘。「安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を可能にする方向で検討するといっていることと軌を一にした危険な内容だ。日本共産党は、あくまで反対する。徹底的な審議を行うべきだ」とのべました。