2006年11月10日(金)「しんぶん赤旗」

麻生外相の罷免要求

核武装議論容認で野党4党


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(写真)麻生外相の罷免要求を下村官房副長官(中央)に申し入れる右から穀田、鳩山、又市、亀井の各氏=9日、首相官邸

 麻生太郎外相が核武装議論の容認発言を繰り返している問題で、日本共産党と民主党、社民党、国民新党の四野党書記局長・幹事長は九日、安倍晋三首相に対し麻生外相の罷免を要求しました。

 首相官邸を訪れ、応対した下村博文官房副長官に罷免要求書を手渡しました。日本共産党からは、市田忠義書記局長の代理で穀田恵二国会対策委員長が出席しました。

 要求書は、麻生氏の発言が「(核廃絶を求めた過去の)国会決議に背き、国是を否定する」「北朝鮮の核放棄に向けた国際社会の努力に水をさす」などとして、政府の対応を十三日夕までに書面で回答するよう求めています。

 穀田氏は、先に来日したフィンランドの国会議長が「日本は核を保有するつもりなのか」と尋ねたことを挙げ、「日本が国際社会に核廃絶を発信していく道義的な立場を、(外相発言で)失いかねない」と述べました。下村副長官は「首相に届ける」とこたえました。


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