2006年10月22日(日)「しんぶん赤旗」
“教育基本法生かそう”
井上議員ら報告 党県委が懇談会
愛知
日本共産党愛知県委員会は二十一日、名古屋市中区で「教育基本法の理念をいかす懇談会」を開き、教育関係者ら五十人余が参加しました。井上さとし(参院議員)、加藤暢夫(元保護観察官)、長谷川隆司(犬山市教育委員会学校教育部長)の各氏が報告しました。
井上氏は、教育現場での「日の丸」「君が代」の強制を違法とした東京地裁判決に触れ、「安倍政権の教育基本法『改正』案は、司法の場でも厳しく批判された、子どもの内心の自由を侵害し、教育に差別と選別をもたらすものです。『改正』案の問題点を広く伝え、廃案に追い込みましょう」と呼びかけました。
加藤氏は、保護者の長時間労働や教師の繁忙化が子どもの人格形成に障害になっていると指摘。長谷川氏は、少人数学級の導入など、犬山市がすすめてきた「教育改革」の内容を紹介しました。
参加者からは、「友達からのいじめなどで、学校が楽しいと思ったことはほとんどありませんでした。でも、『おまえのような人間こそ、これからの世界で必要だ』という先生の一言で、僕の生き方が変わりました。これこそ真の教育だと思う」(二十歳の男子大学生)などの発言、質問が相次ぎました。
八田ひろ子前参院議員があいさつしました。