2006年9月14日(木)「しんぶん赤旗」

「加憲」の立場を確認

公明党が運動方針案


 公明党は十三日、今後二年間の活動方針となる運動方針案を発表しました。三十日の党大会で採択します。

 方針案は、憲法九条について「一項、二項を堅持」としたうえで、「加憲」の立場を改めて確認。「必要最小限度の実力組織としての自衛隊の保持」や「積極的な国際貢献」など、自衛隊の憲法上の明記やいっそうの海外派兵に道を開く方向を打ち出しています。前大会で採択した運動方針では「認められないという意見が大勢」とした集団的自衛権の行使の是非については評価を避けています。

 また自民党とともに強行した年金、介護、医療の一連の社会保障制度改悪を「一部に痛みを伴う改革だったが、将来の世代に負担を先送りせず、国民すべてが責任を分かち合う必要な改革だった」と評価。焦点の格差問題について「すべてが小泉政権の構造改革によるものだとする指摘は誤り」としたうえで、「市場競争に敗れた人の『痛み』を和らげるセーフティーネットの整備」などをあげています。継続審議の教育基本法改悪法案を「是非、実現させなくてはならない」と臨時国会での成立を求めています。

 米軍再編については「日米最終合意を誠実に履行することが重要」としています。


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