2006年9月3日(日)「しんぶん赤旗」
署名 キヤラバン 意見広告
9条守れ 多彩に
共同センターが全国交流
憲法改悪反対共同センターは二日、東京都内で第四回全国交流決起集会を開き、全国の地方・地域、団体から四百人余が参加しました。安倍晋三官房長官はじめ自民党総裁候補がこぞって改憲を公約・公言、自公与党が臨時国会で改憲手続き法案や教育基本法改悪案を押し通そうとするもとで、悪法阻止と憲法改悪反対への運動を草の根から発展させようとの熱気に包まれました。
共同センターは一昨年九月、憲法を守る運動のけん引車になろうとスタートし、二百五十九地域に広がっています。
新日本婦人の会北海道本部の役員は「イラクへ自衛隊先遣隊をだした旭川で会員が対話を広げ、八千の署名を得ました」。目標は二万人です。十分、二十分の出前憲法講座によって「平和を身近に感じるようになった」と若い会員が立ち上がっているといいました。
日焼けした顔で発言した岐阜共同センター代表は「八月にアルプスのふもとまで全県下をキャラバンしました」と紹介。二台の宣伝カーの走行距離は二千キロを超えました。「岐阜県庁の裏金づくりの問題とあわせ、憲法署名のよびかけは共感をえた」
長野共同センターの代表は、地元紙に見開きで意見広告を掲載するとりくみを報告。また県下八十一自治体のうち三十自治体が教育基本法改悪反対や慎重審議を求める意見書を採択していることについて「教育長の答弁は教育者の良心ともいえるものでした。妨害したのは公明党だった」とのべました。
集会では、署名の推進・対話を柱に、地域で共同を大きく広げ、改憲手続き法案・教育基本法改悪案の廃案をめざし、多彩な学習をすすめ、全自治体を網羅する地域共同センターを発足させようと確認しました。
新婦人の高田公子会長が「憲法を守るせめぎ合いに勝つカギを握るのは草の根の力」と主催者あいさつしました。自由法曹団団長の坂本修弁護士が講演し、日本共産党の笠井亮衆院議員が国会報告をしました。
憲法改悪反対共同センター 憲法改悪反対運動を前進させようと二〇〇四年九月、全労連、全商連、全日本民医連、新婦人、民青同盟、農民連の代表六氏がよびかけ、発足しました。中央、地方、地域で民主勢力が総結集し、積極的役割を発揮することで、世論を変え、憲法闘争の前進をめざしています。学習を重視し、全構成員の力を集めて、住民過半数の世論をつくるための宣伝や署名、団体間の共同をすすめています。