2006年9月1日(金)「しんぶん赤旗」

豪雨被災者と懇談

仁比参院議員・中林衆院比例候補ら調査

島根・出雲市


 七月に起きた豪雨被害で、日本共産党の仁比そうへい参院議員、中林よし子衆院比例中国ブロック候補らは三十日、出雲市に入り、被災者から要望を聞きました。ごとう勝彦参院選挙区候補、佐々木洋子県議候補、市議団が参加しました。

 神戸川上流の所原町、佐田町では来島ダムの放水で川がはんらんし、床上浸水が起き避難途中の人が亡くなりました。

 所原町では「住宅再建に積み重ねられた経験、制度を生かしたい」と話す仁比議員に、住民が「百六億円かけ五・五キロの川が改修されるはずだったがすすんでおらず、悲惨な結果になった。七億円ではほんの一部しか改修されない」「水位が高い時のダムの放流には生命の危機を感じている」とのべ、本格的改修の予算化、ダムの事前放流を訴えました。

 木村地区では、家に濁流が押し寄せた男性(29)が「修理に千二百万円必要ですが、入るお金は建物共済の二百五十万円だけです」と話しました。

 一行は、大量の土砂が流入した志津見ダムの工事現場の調査をはさみ、乙立町、佐田町でも住民と懇談。農家からは田に流入した土砂除去や用水路復旧などへの支援の要望が出されました。

 仁比氏らは尾村利成県議と島根県土木部長に会い、住宅再建問題では「濁流にみまわれた被災者は家にとても住める状況ではない。被害認定では弾力的運用を」、河川改修では「国と協議し、住民の意見を聞きながら一体的な改修を進めるよう」申し入れました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp