2006年8月23日(水)「しんぶん赤旗」
安倍氏
「改憲を政治日程に」
政権構想の柱に位置付け
安倍晋三官房長官は二十二日、横浜市内で開かれた自民党北関東・南関東ブロック大会に出席し、「新しい憲法を制定すべく、政治スケジュールにのせるべくリーダーシップを発揮していくときがやってきた」とのべ、自民党総裁選に向け憲法改定を政権構想の柱の一つと位置付ける考えを示しました。
安倍氏は、「新しい日本をつくっていくにあたって、国の理想、国の形を示していくのは憲法だ」とのべ、「二十一世紀に向けた新しい日本の創造」を改憲の口実にあげました。そのうえで、「すでに自民党は、新憲法の草案をつくっている」とのべ、九条改悪を柱にした改定をすすめる考えを表明しました。
安倍氏は別の講演で、次期政権が取り組むべき課題として、教育「改革」の必要性を重ねて強調。「公教育の再生が必要で、そのためには学校や先生が互いに切磋琢磨(せっさたくま)する仕組みを工夫して考えていく必要がある」と、教育現場に競争原理を導入する考えをのべました。