2006年8月9日(水)「しんぶん赤旗」
障害者ら、市役所ロビー埋める
“自立支援法で生活苦”
札幌
札幌市で八日、「市役所ロビー緊急集会」が行われ、市役所のロビーに障害者、施設関係者、父母ら八百人以上がつめかけました。「誰のための何のための障害者自立支援法なのか」と市の担当者に次々と声をぶつけました。
参加者を乗せたバスが次々と市役所前に到着し、集会が始まった午後二時には広いロビーを埋め尽くす人だかりに。市職員もかけつけました。
主催したのは、札幌市知的障害児・者施設連絡協議会と、札幌市知的障害福祉協会地域生活部会の代表らでつくる実行委員会。
市の担当者に要望書を手渡した女性(24)は、「自立支援法で私の生活が変わってしまいました。少ない給料から毎月なんとかグループホームの利用料を払っていますが、四月からまったく余裕がなくなってしまいました。年金だけの仲間はもっと大変です」「札幌市が私たちにとってもっと暮らしやすい町になるように考えてください」と訴えました。
要望書には「低所得の障害者には市として支援を」「小規模作業所でも存続できるようにしてほしい」「通学や通勤、施設に通うためにもガイドヘルパーを利用できるように」なども盛り込みました。