2006年8月2日(水)「しんぶん赤旗」
米軍再編計画
たたかいはこれからが大事
岩国で 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は一日、米軍岩国基地の調査のために訪れた山口県岩国市で記者会見し、岩国基地への米空母艦載機移駐など在日米軍再編計画に反対するたたかいの展望について述べました。
志位氏は冒頭、今後のたたかいの上で重要な点として、(1)思想・信条、政治的立場の違いを超え、住民・自治体ぐるみのたたかいを発展させる(2)矛盾の焦点になっている沖縄、首都圏、岩国など、全国的なたたかいの連帯を広げる――の二点を強調しました。
そのうえで「たたかいは、これからが大事だ」と述べ、岩国基地への艦載機部隊移駐も、キャンプ座間(神奈川県)への米陸軍新司令部の移設、沖縄における海兵隊新基地建設も、今後長期にわたるたたかいになると指摘。一九九六年のSACO(沖縄に関する特別行動委員会)で日米両政府が合意した沖縄における新基地建設計画の例をあげ、「十年たっても(政府は)くいの一本も打つことはできなかった。自治体と住民が団結を固め頑張りぬけば、はねかえすことができる」と述べました。
また米国と「最終合意」を交わした日本政府が「(国の安全保障は)国の専管事項だ」という主張を繰り返していることに対し、「住民の安全と地域の利益を守るのは、自治体の役目だ」と指摘。「“自治体は黙ってものを言うな”というのか。それは憲法にも地方自治法にも反する立場だ」と批判しました。
また会見の中で志位氏は、岩国市の井原勝介市長と七月三十一日に懇談したこと、市長がこれまでの立場を堅持すると述べたことを明らかにし、「市長の立場に大変心強く感じた」と語りました。