2006年7月25日(火)「しんぶん赤旗」

嘉手納へのパトリオット配備計画

他基地へ展開ありうる

赤嶺議員ら撤回要求 施設局長が明言


 沖縄本島中部の米軍嘉手納基地と同嘉手納弾薬庫地区への迎撃ミサイル・パトリオット(PAC3)の配備問題で、日本共産党沖縄県委員会は二十四日、外務省沖縄事務所、那覇防衛施設局などに対し、配備計画に抗議し、撤回するよう強く求めました。要請には、赤嶺政賢衆院議員のほか、嘉陽宗儀県議、池原秀明沖縄市議、中村重一北谷町議、前宮みつこ沖縄市議候補が参加しました。

 要請にたいし、施設局の佐藤勉局長は「(PAC3ミサイルは)平素は嘉手納基地と嘉手納弾薬庫に置くが、そこに固定されるものではない。車載化されているので、既存の米軍基地のなかで、一番守る必要があると判断されれば、そこに展開することはありうる」とのべ、今後、PAC3ミサイルが沖縄の民間道路を通り、県内の各基地に配備される可能性があることを明言しました。

 赤嶺議員は「沖縄の米軍基地はこれまでも国際情勢を口実に基地機能が強化されてきた。“新たな脅威”を理由としたミサイル配備も同様だ」と指摘。「沖縄は軍隊があったがゆえに地上戦に巻き込まれ、多くの県民の命が失われた島であり、戦後も米軍基地に苦しめられ続けている。そこを無反省に“パトリオットが沖縄を守る”と言うのは絶対に許されない」と厳しく批判し、配備計画の撤回を要求しました。


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