2006年7月6日(木)「しんぶん赤旗」
小泉政治の5年は
「屈」
CS放送で志位委員長
「屈」―。日本共産党の志位和夫委員長は五日のCS放送・朝日ニュースター番組「各党はいま」で、「小泉政治五年を漢字一文字で表すと何になるか」と問われ、「屈」の字を示しました。
この字には「アメリカ屈従・屈服外交」、「財界屈従」の二つの意味があるとして「われわれはそれと不屈にたたかってきた」とのべました。
志位氏は「これだけアメリカいいなりがひどくなった政権はない」とのべるとともに、小泉首相が“族議員をなくした”と自慢していることに対して「私は最悪の財界直結政治ができたと思う」と指摘。具体的内容として小泉「構造改革」を支えてきた二つの柱を指摘しました。
一つは経済財政諮問会議です。志位氏は「(同会議の)司令塔になっていたのは日本経団連の奥田碩前会長や牛尾治朗・ウシオ電機会長など財界人であり、そこが中枢になって弱肉強食の政治の仕組みをつくっていった」とのべました。
もう一つは規制改革・民間開放推進会議。宮内義彦オリックス会長が十年間責任者をつとめてきました。村上ファンドに宮内氏や牛尾氏が深くかかわっていた問題を例にとり、「規制緩和を推進してきた人たちが、自分のつくった仕掛けで自らもうけている。最悪の財界直結政治だ」と指摘、「財界にそのまま屈従する政治がつくられた」と告発しました。
志位氏は「アメリカにきちんとものが言える自主・独立の日本、財界にも必要な社会的負担を求め、ルールを守れときちんと言える政治が求められている」と強調。「屈従政治から脱却することが必要だ」と締めくくりました。