2006年6月25日(日)「しんぶん赤旗」
憲法原理に立ち政治立て直しを
穀田国対委員長
尾崎財団「咢堂塾」で講演
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は二十四日、東京・千代田区の憲政記念館で開かれた尾崎行雄記念財団の「咢堂(がくどう)塾」に講師として招かれ、「日本政治の課題と展望」をテーマに講演し、塾生と議論を交わしました。
「咢堂塾」は、憲政の父といわれる尾崎行雄(号・咢堂)を顕彰し、議会制民主主義の発展に寄与する事業の一環として、同財団が有権者・政治リーダー育成を目的に一九九八年以来、毎年開設しています。
穀田氏は、憲法、教育基本法の改悪議論を紹介しながら、国民を置き去りにする国会と政治の現状を報告、戦後政治の原点である憲法の原理に立ち返って政治を立て直す必要性を強調しました。
憲法をめぐる情勢は風雲急を告げている事態だと深刻さを指摘しながらも、九条を守ろうという国民の草の根からの世論と運動が広がっている例を地元・京都の例を引きながら紹介しました。
穀田氏は「新憲法の花は九条、実は人権宣言にある」と憲法擁護論を展開した尾崎行雄の言葉を引きつつ、同氏自身が衆院初出馬以来、自作の「憲法手帳」を肌身離さず政治活動を続けているエピソードを披露。「憲法が生きるまっとうな政治をつくるためにがんばりたい」と決意を示しました。
質疑では「日米同盟関係と自衛隊をどうしようとしているのか。日本の安全保障をどう考えているのか」「財政再建についての日本共産党の考えは」など質問が飛びました。塾生からは「二大政党(政治)のなかで日本共産党には唯一の批判政党としてがんばってもらいたい。期待している」の声もあがりました。