2006年6月19日(月)「しんぶん赤旗」
日銀総裁辞任を要求
NHK討論で市田書記局長
日本共産党の市田忠義書記局長は十八日のNHK「日曜討論」で、村上ファンド出資問題で福井俊彦日銀総裁の辞任を求めるとともに、小泉首相の任命責任を追及しました。
市田氏は与党側が「総裁は説明責任を果たしている。職責まっとうを」(自民党・武部勤幹事長)などと福井総裁を擁護したのにたいし、「日銀総裁といえば、金融行政の中立・公正を保障する最高責任者。(出資により)三年で二倍、六年で五倍だから数千万円の利益をあげた。非正社員の年収の十倍、二十倍という利益をインサイダーでもうけたということ」と問題の重大性を強調。国会閉会中も委員会を開いて審議することを求めました。
また市田氏は、問題の背景に小泉内閣による金融市場の野放図な規制緩和と証券取引における優遇税制があると指摘し、「小泉構造改革の必然的な結果であり、この問題にメスをいれないと第二、第三の村上容疑者が次々出てくる」とのべました。