2006年6月17日(土)「しんぶん赤旗」
国会閉幕
平和・教育・暮らしを守る
国民的たたかい 発展を
議員団総会 志位委員長あいさつ
教育基本法改悪案など継続審議
第百六十四通常国会は十六日、衆参両院の本会議で閉会中審査の手続きなどを行い、十八日の会期末まで二日を残して、事実上、閉幕しました。教育基本法改悪法案、改憲手続き法案、「共謀罪」法案、海外派兵を本来任務に格上げする自衛隊法改悪案や防衛庁の「省」昇格法案は軒なみ継続審議となりました。日本共産党国会議員団は同日、議員団総会を開き、志位和夫委員長は、「秋の臨時国会に向けて、平和、教育、くらしを守る運動を大きく発展させよう」と訴えました。
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志位氏はあいさつで、日本共産党の「たしかな野党」としての役割が光った国会だったとのべ、あらゆる分野で噴出した自民党政治のゆきづまりに対し、どの問題でも悪政の根源をつく論戦を展開したと強調。「偽メール問題」を引き起こし、自民党と本質的にちがいがない「対案」を掲げた民主党が果たした役割とも対比し、「国民の利益よりも、政権交代を上におく『二大政党づくり』の有害さ、そして『たしかな野党』を伸ばすことの大切さが鮮明になった」とのべました。
また、志位氏は、「国民のたたかいが、あらゆる分野で、広く深くおこっている。それと共同し、それに支えられての国会闘争だった」と指摘。各分野での国民運動の広がりを紹介し、「そのもとで、教育基本法改悪法案、改憲手続き法案、『共謀罪』法案の三悪法の成立をはばんだことは、国民のたたかいの重要な成果だ」とのべました。
志位氏は、来年のいっせい地方選、参院選と、秋の臨時国会に向けたたたかいが重要だと強調。「秋の臨時国会では、三悪法に防衛庁の『省』昇格法案を加えた四法案をそろって廃案にしよう」「あらゆる国民運動を発展させる先頭にたち、党を大きくする仕事でも先頭にたってがんばろう」と呼びかけました。