2006年6月15日(木)「しんぶん赤旗」
米国産牛肉
輸入再開認めない
食健連が国会請願デモ
小泉首相が今月の訪米の手土産に輸入再開かと伝えられるなか、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は十四日、BSE(牛海綿状脳症)の安全性が確保されない牛肉の輸入をしないよう国会請願デモをおこないました。
日比谷公園霞門前で黄色、赤、緑、白の団体旗が並ぶなか、坂口正明事務局長は「アメリカや食肉輸入業者の圧力に屈して、輸入の再々開を認めることは許されない」と訴え、BSE全頭検査など日本と同じ安全対策を求めようと訴えました。
新婦人の高田公子会長も「国民の安全、日本の主権をどう考えているのか。アメリカに忠誠を尽くすのでなく、国民の命を守るのが当然だ」と力を込めました。
デモ行進は参加者が次第に増え百二十人。
牛の着ぐるみや牛のエプロン姿の“十九頭”が「牛肉輸入再開を訪米の手土産にするな」と手を振ると、国会議員後援会バスの窓から手を振る人も。課外学習中という中学生も「安全性が確かめられないと輸入しちゃあだめだ」と話しました。
牛の着ぐるみを着て関西地方で宣伝をしているという「BSE市民ネットワーク」の女性は、「日本人の93%はBSEにかかりやすい遺伝子を持っている。アメリカは感染源の牛肉骨粉を禁止していないから危険は大きい。子どもや孫の未来を守らなければ」と汗をぬぐいました。国会前では、出迎えた日本共産党の衆参両院の議員と握手。「国民の食料と健康を守ろう」と唱和をくり返しました。