全頭検査・危険部位除去

最低限のルール守るまで輸入再開するな

集会で志位委員長あいさつ

（写真）「拙速な米国産牛肉の輸入を止める国民大集会」であいさつする志位和夫委員長＝１３日、東京・憲政記念館

　日本共産党の志位和夫委員長は十三日、東京都千代田区の憲政記念館で開かれた「拙速な米国産牛肉の輸入を止める国民大集会」であいさつし、ＢＳＥ（牛海綿状脳症）問題にからみ米国産牛肉の輸入が停止されている問題について、「政府は、小泉首相の訪米にあわせて、米国産牛肉の輸入を再々開しようとしている。国民の命より、米国への忠義だてを優先する姿勢は、絶対に許されない｣と批判しました。

　同集会は、日本共産党、民主党、社民党、国民新党が呼びかけたものです。

　このなかで志位氏は、米国には、輸入は二十カ月以下の牛で特定危険部位を除去したものに限るとした日米合意すら順守する体制も意思もないと指摘。日本政府にも、米国に本気になって日米合意を守らせる姿勢がまったくないことを明らかにし、「全頭検査、危険部位除去はＢＳＥの危険を排除する最低限のルールだ。その条件が守られるまでは輸入を再開しない――主権国家として当たり前の態度を貫くべきだ」と強調しました。

　集会では、志位氏のほか、民主党の小沢一郎代表、社民党の渕上貞雄副党首、国民新党の亀井久興幹事長があいさつしました。

　小沢氏は「米国大統領のご機嫌をとるために輸入の再開をはかる小泉首相の姿勢が最大の問題だ」と批判。渕上氏は「国民のいのちを日米首脳会談の“みやげ”に持っていくことは許されない」とのべ、亀井氏も「小泉内閣はアメリカへの従属を強めている」とのべました。

　また、集会では、安全が確保されないままの米国産牛肉の輸入再再開に反対するアピールを採択しました。