2006年6月10日(土)「しんぶん赤旗」
子どもと憲法守ろう
「教育基本法改悪案廃案に」全国で宣伝
「サッカーのワールドカップがはじまりました。平和でこそ、サッカーも楽しめます」
国会会期末まで一週間余となった九日、全労連や民主団体でつくる「教育基本法改悪を許さない各界連絡会」と各地域の憲法改悪反対共同センターは、全国の駅頭や街頭で憲法改悪と教育基本法の改悪に反対する一斉宣伝を行いました。
埼玉と東京では、それぞれ約百カ所で宣伝。大阪では約五十カ所で宣伝したほか、四つの地域で集会を開きました。
東京・JR渋谷駅ハチ公前では夜、同連絡会が宣伝。東京都障害児学校教職員組合の白瀬美弘委員長は「教育基本法改悪は子どもたちの未来を暗くするもの。廃案にせよとの声を大きく上げてください」と訴えました。
埼玉県川口市のJR川口駅東口で午前中、憲法改悪反対川口共同センターが、強い雨が降るなか訴えました。
憲法九条と教育基本法の前文や一〇条などを記載した埼玉憲法会議作製のポケットティッシュが好評で、用意した五百個は宣伝半ばの三十分でなくなりました。
ビラを手にとった市内の女性(70)は「教育基本法を変えることには絶対に反対。戦前の修身教育に戻ってしまう。私も署名を集めています。力をあわせて頑張ります」。
さいたま市のJR浦和駅西口の商店街では昼すぎ、新日本婦人の会浦和支部が宣伝しました。
「反対する大きな声が起こらず、とても不安でした」とカンパした行田市の女性(50)は「戦後学校で憲法は国の基本だと教わりました。小泉内閣は憲法や教育基本法を変え、向かう先は軍国主義の国です」と語りました。