2006年6月10日(土)「しんぶん赤旗」
青年職場に無法拡大
衆院委で高橋議員 社会保険排除ただす
日本共産党の高橋千鶴子議員は九日の衆院厚生労働委員会で、若年層の雇用対策について質問しました。
高橋氏は、「未経験では雇ってくれるところはないが、いつ経験者になればいいのか」という二十代の非正規労働者の声を紹介し、若年層が不安定な職についているのは、若い人だけの責任でないことを強調。労働現場には無法が広がっており、「試用期間」だからと社会保険にいれない会社の問題を指摘しました。
鈴木直和職業安定局長は、「試用期間であるかは直接関係ない」として、社会保険適用の対象であるとのべました。
川崎二郎厚労相は、青年を「あたたかい目で雇用する社会に(なるよう)努力していかなければならない。違反する企業には厳しく対応しなければならない」とのべました。
高橋氏は、青年雇用対策としてすすめられている日本版デュアルシステム(働きながら学校で勉強する)で、終了後に常用雇用となっているのは、49・5%にすぎないことを指摘。
川崎厚労相は、システム終了時に、「身に付けた職業能力を証明することにより、正社員への円滑な移行がはかれるように努力する」とのべました。