2006年5月15日(月)「しんぶん赤旗」

「九条の会」各地で

“子らに理想と愛を”

新潟 長岡市で結成記念講演会


 戦争中、空襲で多くの犠牲者を出した新潟県長岡市で十三日、「九条を守る長岡の会」の結成記念講演会が開かれ、三百五十人が参加しました。

 呼びかけ人の丸岡稔氏(医師・市美術協会長)が「今の日本はおかしくなっている。一番大事なことは子どもたちにいい環境、高い理想と美しい愛に満ちたものをつくってやること。それが九条を守る一番の意味だ」とあいさつしました。

 講演した小池清彦・加茂市長は、防衛庁に在職したとき平和憲法のおかげで海外派兵ができなかった体験を紹介。自民党の憲法草案について、国際協力の名による海外派兵や軍事裁判所、基本的人権の制約などを明記し、ひどいものであると指摘。「平和憲法のおかげで世界の人から尊敬し認められている。断固としてわれわれの過半数の力で改憲案を葬り去るために力を合わせましょう」と訴えました。

 元従軍看護婦(81)は、戦地で重病で危篤になりながら一週間生き延びた若い兵士に、上官の命令で死亡させる注射を打たざるを得なかった消し去れない体験を涙ながらに話し、「今でもときどき、夜中にそのときの感触がよみがえる。子や孫たちに戦争を体験させられない。命と体が続く限り憲法を守ることを語り続けたい」と訴えました。

 代表世話人には、大塚勝(元県弁護士会長)、大星光史(歌人・医学博士)、中村啓識(県仏教会長)の三氏を選出しました。


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