2006年5月11日(木)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪
与党、特別委設置押し切る
与野党国対委員長会談 共産党は反対
与野党の国対委員長は十日、国会内で会談し、焦点となっている教育基本法改悪案の審議など、終盤国会の運営について協議しました。
席上、与党側は、十一日の衆院本会議で、教育基本法特別委員会を設置し、十二日の本会議で趣旨説明と質疑をおこなうよう求めました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、教育基本法は憲法に準じる重要な法律であり、会期の後半になって改悪法案を提出し、通そうとすることは絶対に認められないと強調。法案の内容も審議の運営も問題だとして、特別委員会の設置、法案の審議入りに反対しました。
民主党も、特別委員会の設置に反対し、今国会で処理すべきではないと主張しました。
これに対し、与党側は、今国会の成立にこだわらず、十分な審議をおこなうことが国会の責務だとの認識を示しました。その上で、十一日の本会議で特別委員会を設置するよう強く求め、民主党は、反対だがやむをえないとしました。法案の本会議審議については、民主党が対案を準備中であり来週いっぱい待ってほしいと求めたため、与党側は十六日の方向で調整したいとしました。
また、与党側は、衆院厚生労働委員会で審議が続いている医療改悪法案について、十七日に小泉純一郎首相が出席して質疑をおこない、同日中に採決する意向を示しました。穀田氏は反対しました。
衆院議院運営委員会は十日、理事会を開き、十一日の本会議で在日米軍再編問題に関する政府報告と各党の質疑をおこなうことを決めました。また、「教育基本法に関する特別委員会」の設置を議決することも決めました。