2006年5月4日(木)「しんぶん赤旗」
学者・研究者が講演会
私たちにとって憲法とは
憲法学の学者・研究者などでつくる全国憲法研究会(森英樹会長)は三日、東京都内で憲法記念講演会を開催。学生や市民約五百人が参加しました。
森会長の開会あいさつのあと、杉田敦法政大学教授、山元一東北大学教授がそれぞれ講演しました。
政治理論を専攻する杉田氏は「私たちにとって憲法とは何か」と題し、「憲法学者ではない立場」から憲法をめぐる論議を考察。わたしたち国民自身が「一方では権力を及ぼされる対象だが、一方では権力を行使する主体」という二面性をもつと指摘し、憲法を守る力である、一人一人の権利実践、社会運動の重要性を強調しました。
山元氏は「『戦後憲法』を抱きしめて」と題し、杉田氏が述べた憲法テキストと実践の関係も考察しつつ、国民の中での「戦後憲法」イメージの定着過程などについて詳論しました。