2006年5月3日(水)「しんぶん赤旗」
きょう憲法記念日
市田書記局長が談話
きょう五月三日は五十九回目の憲法記念日です。日本共産党の市田忠義書記局長は「憲法記念日にあたって」との談話を発表しました。
今年の憲法記念日は、憲法改定をめぐる情勢とたたかいの新たな局面のなかで迎えることとなりました。
自民党は昨年十月、はじめて条文化した憲法改定案を発表し、改憲への動きを加速させています。自民党・公明党・民主党による「憲法改正国民投票法案」作成の議論もつづけられています。これらは、改憲策動を新たな段階にすすめるものとしてきわめて重大です。
同時に、自民党改憲案が具体的な姿をあらわし、それにたいしてマスメディアがいっせいに「集団的自衛権と海外での武力行使に道を開く」ものと指摘したように、改憲勢力のねらいの中心が九条改悪であり、その中身が「海外で戦争できる国づくり」であることが、国民にとっていっそうわかりやすくなりました。
また、この間、「米軍再編」として、自衛隊と米軍の軍事的一体化、「日本防衛」とは無縁の海外への“殴り込み”部隊の司令部機能や機動性の強化、そのための巨額の財政支出が、国民の目の前で進行しつつあります。これらは、九条改憲の先にある日本の将来が、「先制攻撃」を基本戦略とするアメリカに追随するものであることを、具体的にしめすものです。
いま、「九条の会」が全国で五千近く結成されるなど、憲法改悪に反対する国民のたたかいは大きく広がりつつあります。日本共産党は、「憲法改悪反対」の一点での国民的共同を心からよびかけるとともに、憲法改悪を阻止するために全力で奮闘する決意です。