2006年4月29日(土)「しんぶん赤旗」

耐震偽装防止へ提案

穀田議員 建築基準法改正案で

衆院本会議


写真

(写真)質問する穀田恵二議員=28日、衆院本会議

 耐震強度偽装事件をうけた建築基準法改正案の審議が、二十八日の衆院本会議で始まり、日本共産党の穀田恵二議員が質問にたちました。

 改正案は、建築確認・検査にピアチェック(専門家同士による審査)の導入や違法行為に対する罰則強化などを盛り込んでいます。

 穀田氏は、一九九八年の建築基準法改悪で建築確認・検査を民間任せにし、「安全よりも効率優先」に建築行政を変質させたことに耐震強度偽装事件の根本があると指摘しました。その上で、このことへの真摯(しんし)な反省がなければ、建築行政への国民の信頼は回復できないとのべ、再発防止への提案をおりこみながら質問しました。

 穀田氏は、建築確認・検査は営利目的の競争とは相いれないものであり、民間検査機関は非営利の法人に限り、地方自治体が責任をもつことを明確にすべきだとし、耐震基準の引き上げや、住宅購入者への情報開示の強化を求めました。

 さらに今回の事件の背景には、住宅分野の規制緩和による安全をないがしろにしたコスト削減競争があるとのべ、行き過ぎた競争に歯止めをかけるべきだと強調。偽装マンション購入者の救済へ「国が責任をもつ」枠組みをつくるべきだと求めました。

 北側一雄国交相は、建築確認・検査の民間開放について「民間にできることは民間に、の方向は間違っていない」と答弁しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp