2006年4月28日(金)「しんぶん赤旗」

すべての被害者 国は直ちに救済を

水俣病50年 共産党が申し入れ

環境相に


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(写真)小池環境相に申し入れる市田書記局長(左から2人目)、赤嶺議員(左端)、仁比議員(右端)=27日、国会内

 水俣病の公式確認から五月一日で五十年を迎えるにあたり日本共産党国会議員団は二十七日、国会内で小池百合子環境相に申し入れ(別項)をしました。

 申し入れでは、現在も多くの被害者が病気で苦しみながらまともな補償も受けられず、水俣病と名乗りをあげられない被害者も多数存在するとして、国にすべての被害者を水俣病と認め、救済することを求めています。

 市田忠義書記局長(参院環境委員)は「最高裁判決や国会決議をふまえ、環境省として検討をお願いしたい」とのべ、小池環境相は申し入れ書を受け取り「承りました」と答えました。

 申し入れには赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平参院議員が参加しました。

申し入れ全文

 申し入れの全文は以下の通り。

 1、発生当初からの資料を公表し、不知火海沿岸地域の健康・環境調査を国の責任で直ちに行い、水俣病被害の実相を明らかにすること。

 2、最高裁判決をふまえた司法救済を求めて提訴している被害者の思いを正面から受けとめ、司法救済システムの確立に応じること。

 3、最高裁判決や新たな知見をふまえて、これまでの極めて厳しい行政認定基準を改めること。

 4、公式確認50年を節目として、後世の教訓として、公害の原点である水俣病の全面的な調査研究と検証を国の責任で行うこと。


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