2006年4月28日(金)「しんぶん赤旗」

「九条の会」4700超す

思想信条の違いこえ

全国交流集会(6月)へ活発


 一昨年六月に結成された「九条の会」の呼びかけにこたえる地域・分野別の「会」が四千七百七十となったことが同会事務局のまとめで二十七日までに、明らかになりました。六月十日に開かれる「九条の会」として初の全国交流集会にむけ、活動が活発になっています。


 地域・分野別の「九条の会」は、年初に四千を超えたばかり。各県別の累計では、大阪が四百二十四に達したほか、東京、北海道、京都で三百を超え、愛知、埼玉、千葉、神奈川、長野でも二百以上の「会」が結成されています。

 山形、千葉、静岡、島根、福岡などでは、県単位の交流会議を開催。千葉県内の交流集会(三月二十六日)では、「井上ひさしさんを招いての講演会を成功させ、映画上映や戦跡めぐりなど月一回の催しを開いている」(四街道市)などの経験が出されました。二十四日開かれた「九条の会」と、東京の各行政区・分野別の「会」との懇談会では、「草の根の運動を展開するには、行政区単位の『会』では対応しきれない」として、小学校区単位、丁目単位での「会」づくりをめざす取り組みが紹介されました。

 分野別では、女性「九条の会」がロングラン・リレートークを実施(八日)。「宗教者九条の和」は、改憲のための国民投票法案に反対する請願署名を国会に提出(十九日)したほか、マスコミ九条の会が「文学と音楽の夕べ」を開く(四日)など多彩な取り組みが行われています。

 「九条の会」事務局の川村俊夫さんは、「思想・信条の違いを超えて草の根で『会』が広がっていることが特徴です。六月十日の全国交流集会で、地域や分野別の活動を交流し、さらに豊かに発展させるようにしたい」と語ります。


 九条の会 井上ひさし(作家)、梅原猛(哲学者)、大江健三郎(作家)、小田実(作家)、奥平康弘(憲法学者)、加藤周一(評論家)、澤地久枝(作家)、鶴見俊輔(哲学者)、三木睦子(三木武夫記念館館長)の九氏が呼びかけたもの。「平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたい」(アピール)と、アピール賛同者を広げ、講演会に取り組むなどしています。

 全国交流集会の問い合わせは、同会事務局(電話03―3221―5075)まで


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